大切なことはやっぱり基本。

おはこんばんちわ!

どうも剱持です。

今日は農家の必需品の農機具のことについて書いていきたいと思います。

今日紹介するのは、土寄せ時期の絶対的エース「YK750RK-K」通称750(ナナゴーマルと呼んでます)です。

あとこういうような機械をひとまとめで管理機ともいいます。

農家が管理機と言っていたら、このような機械を思い浮かべてください。

この管理機を使い、土寄せ作業を行なっていきます。

土寄せ作業とは、ねぎが成長していくたびに、ねぎに土を掛け、大きく成長させていくとても大切な作業です。だいたい4〜5回くらい行いねぎを仕上げていきます。

土寄せ作業が本格化してくるのは9月からで、最後の作業が3月頃のこともあるくらい年間を通しても、1番活躍している農機具かもしれません。

ねぎ農家なら同じような管理機を複数台保有し、状況によって使い分けていると思います。

ちなみ「葱や けんもち」は6台くらいあります。

しかもその6台全部現役で活躍している驚きの事実!!!

1台1台違う役割があるから、複数台ある意味がちゃんとあるし、ちゃんと活躍しています。

昨年750も1台追加したので、土寄せ最盛期には2台でジャンジャン土を寄せていきます。

話変わりますが、

土寄せ作業が開幕したばかりのこの前、いつもは古い方の750を好んで使っていましたが、その時は新しい750が出しやすい位置にあったので、昨年買ったばかりの新しい方を選んで作業を始めました。

作業を始めて数十分すると、調子の悪そうなエンジン音がすることが度々あり、なんか変だなぁと感じてはいたけど、とりあえず使えていたので、作業を続けていました。

土寄せ作業2日目、やり始めて少しするとガス欠のようなエンスト。

まだ燃料あんのになぁ、と思ったけど、燃料を入れてエンジンを掛けてみると、問題なく掛かりました。

この辺りから、変だなと感じていたのでこの畑が終わったらキャブ掃除でもしようかなと考えていると、またエンストしてしまい、今度は全く掛からない状態に。。。

これは絶対におかしい!確実に燃料系がおかしいと確信していました。

これでも実は国家資格でもある2級整備士を保有している、れっきとした元整備士なんです。

しかも、昔の職場ではこういった機械をよくいじっていたので、構造も故障診断もなんとなくわかっていました。

その経験からくる推理で燃料系に問題あり!と判断しているわけです。

そうなるとキャブしかないと思い、畑で出来る範囲でキャブ清掃してみたけど、変化なし。

まだ新車でこれは何か自分には手が追えない故障があるのかと思い、なんとか軽トラに載せてすぐ機械屋さんへ。

もう1台の750でもよかったけど、もし故障なら余裕のある時期に早く直しておいた方が、この後の作業効率がいいと判断したからです。

そして機械屋さんで見てもらった結果、なっ!なんと原因は驚きの、、、スパークプラグキャップの緩みでした!!!

最初は機械屋さんもわからなくて、1番に燃料系を見ても問題なくて、とりあえずプラグも確認しておこうか、くらいの感じでプラグキャップに手をかけたところ、普通だとしっかり力を入れないと外れないキャップが、見るからに緩い感じで抜けました。

機械屋さんとこれが原因?という感じで、目が合いました。

今度はしっかりキャップが取り付けられた状態で、エンジンを掛けてみるとすこぶる元気なエンジン音。

これだ!という流れでした。

まさかの原因はプラグキャップの緩み。

問題ない時は、普通にエンジン動いていたのでプラグは問題ないと先入観で思っていました。

調子が悪くなる時は大抵、燃料系不具合の音だったので、全く疑いもしませんでした。

専門学校の時に学んだ中にエンジンの基本的な3大要素があります。

「良い混合気、良い圧縮、良い火花」

この3つが揃わないとエンジンは掛かりません。

なので整備士は、良い圧縮に問題なければ、良い混合気なのか?良い混合気であれば、良い火花なのか?といった具合に原因を究明していきます。

今回はそのことはすっかり忘れていました。

原因は燃料とずっと決めつけていました。燃料系に問題がなさそうでもきっと燃料系に問題があると決めつけていたことで、ドツボにハマることになってしまいました。

なかなかレアなケースで、機械屋さんもびっくりしてることだったのでしょうがなかったことかもしれないけど、ちゃんと基本に基づいて見ていれば、ものの数分で解決出来たことで、半日費やしてしまいました。

まだ余裕のある時でよかった、いい勉強になったし、基本が大事なことが再確認出来ました。

次は絶対同じことはしないと誓いました。とさ。

農機具紹介からはだいぶ話が逸れましたが、そんなこんなで土寄せシーズン開幕しました。

今年はかなり厳しい天候でねぎも自分たちもキツイ状況ですが、今シーズンも美味しいと言われるねぎを提供出来るように頑張ってきますので、どうぞよろしくお願い致します。

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