深谷ねぎのトリセツ、深谷蜜ねぎのヒミツ

今日は深谷ねぎのついて書いてみたいと思います。

深谷ねぎの旬は霜が降りるくらい寒くなる12月頃から寒さの厳しい2月頃までだろうと思っています。

なんで寒い時期が旬かというと、
マイナス気温に近づくとねぎも凍りそうになります。でもねぎは糖度を高めて凍らないように頑張ります。
これが冬にねぎが甘く美味しくなる仕組みです。
その証拠に、溜め込まれた糖分は葉っぱ部分から溢れ出します。

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水滴のようなものが溜め込まれ溢れた糖分です

この溢れ出た糖分のことを私達の地域では「ねぎ蜜」と呼んでいます。
実際に舐めてみる本当に甘いんですよ!
旬の時期にねぎの葉っぱ部分を注意深く観察していると蜜をみつけることが出来ます。
本当かなと思われるかもしれませんが、本当なんですよ。

畑に見学に来られた方に説明すると、たいていの方が驚かれ、実際に蜜をみつけて甘いことを感じられると更にビックリされてます。
この蜜こそが、深谷ねぎ、葱や けんもちの「深谷蜜ねぎ」の最大の秘です。

でもただ甘いだけではないんですよ、ねぎ独特のクセもなく旨甘いといった感じです。
ねぎが嫌いな方(特にお子様)でも美味しく召し上がって頂けると思います。

そしてもうひとつビックリされるのが、深谷ねぎが深谷ねぎという品種だと思われているということです。
深谷ねぎという品種名ではなく、ただのブランド名なんです。

深谷ねぎのブランドの括りは特になく、深谷市内の畑で生産されていれば深谷ねぎを名乗れます。品種も決まりがありません。
特にねぎの品種は各種苗メーカーからたくさん出ています。
品種は特徴も色々です。
生産がしやすいように病害に強いとか、成長が早い、柔らかく食味が良いなどと様々です。そのたくさんの品種の中から各農家が自分に合ったものを選択します。
この品種の違いのよって食味にバラつきがあると感じる方も多いのではないかと思います。

決して、病気に強い品種だから不味いとかはありませんが、やはり食味に特化した品種の方が美味しいのは確かです。

なので「葱や けんもち」では食味の良い品種に厳選して生産しています。
でも食味の良い品種は病害虫に比較的弱く、上手に生産するのが大変なんです。
特に夏場は暑さや雨でやられ、秋になると虫が寄って来やすいなど、試練がたくさんです。

夏場は豪雨はあるは猛暑だわ、それによって病気にはなるはで、ねぎが心配で精神的に疲れます。しかも台風が接近とでもなれば、1日中天気アプリ見て進路に一喜一憂しています。
毎年色々生産しやすいように試行錯誤していますが、天候も毎年違うので本当もう大変です。

でも冬になると、葱や けんもちのねぎを「美味しい」と言って下さることがとても嬉しいので、やっぱりやめられませんね!!!
喜んで笑顔になって貰いたい一心で作っています。

もうそろそろ今年のねぎも仕上がってきます、よろしければ一度召し上がってみて下さい。
また毎年ご購入して下さる方には、感謝の言葉しかございません。

どうぞ今年もよろしくお願い致します。

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